冬、湿度が下がる季節。
梅雨、湿度が高くなる季節。
湿度が変化するとどのような影響があるのかをなんとなくでしかわかっていませんか?
今回は湿度に関しての解説させていただきます。
(2025/11/15にリライトした記事になります。)
そもそも湿度とは?
まずは湿度そのものについてです。
湿度とは「空気が蓄えることができる水分」のことを指します。
湿度に関しては「絶対湿度」と「相対湿度」と呼ばれるものが一般的には使われています。
絶対湿度について
まず先に絶対湿度についてお話しします。
空気中の持っている水分量のことを絶対湿度と呼ばれます。湿度を知る上で、この絶対湿度を念頭に考えていく必要があります。
次の画像のように「空気が持つバケツ内の水の分量」と考えるとわかりやすいかと思います。

このバケツの水の量が少ない、つまり絶対湿度が低いとインフルエンザを含むウイルスの活動しやすくなります。
具体的には水分量が7.1[g/m^2]以下だとインフルエンザウイルスの活動に適した環境になります。
逆にインフルエンザウイルスの活動しにくいと言われる絶対湿度は11.1[g/m^2]以上となります。
ただし、絶対湿度が高すぎると今度はカビの原因になってしまいますので、17[g/m^2]以下に抑えるのが良いとされています。
まとめると次のような表になります。

では空気は限界でどれくらいの量(限度量、先の画像のバケツの大きさ)を持つことができるの?という疑問が生まれてきます。
実は持てる限度量に関しては空気の気温で決まってきます。
気温が高いほど持てる絶対湿度は多くなり、気温が低いほど持てる絶対湿度は少なくなります。
絶対湿度の計算式は…まあ専門的かつ他の定義が出てきたりするのでここでは省かせていただきます。
相対湿度について
空気中の絶対湿度は必ずしも持てる限界量持っているわけではなく、幾分か少なく持っていることがほとんどです。
限界量と実際に持ってる量の割合を「相対湿度」と呼ばれており、これが皆さんニュースとかでよく見る湿度になります。
相対湿度はあくまでも大雑把な指標であり、50%くらいにしておけば乾燥してない!とは言い切れないので注意してください。
例えば、夏場の湿度30%と冬場の湿度70%、絶対湿度の量は同じ場合があります。

インフルエンザウイルスの活動しやすさやカビの生えやすさは気温(季節)と相対湿度から計算される絶対湿度を考える必要があります。
まあ、相対湿度は計測しやすくわかりやすいためにニュースでよく用いられやすい傾向にあります。

夏場の高い湿度では多量の水分を含んでおり、熱が非常に逃げにくく、カビが活性化しやすくなります。
逆に冬場の低い湿度では少ない水分量により、熱が逃げやすく、インフルエンザウイルスも活発になりやすくなります。
こんな感じでニュースでは相対湿度と気温さえあればざっくりわかりやすいねと言う感じで使われています。
日本の湿度
続いて日本の湿度の傾向についてです。
日本の、と書いてある通りで国の違いにより絶対湿度・相対湿度が常に高い場所、逆に常に低い場所があったりします。
日本の場合のデータはこちらです。

相対湿度が高いのは6月から〜9月までこちらは平均相対湿度が70~75%と高い状態になります。気温も高いので絶対湿度のムラが少ないです。
相対湿度が低い時期は11月〜翌年3月にかけてであり、平均相対湿度は55%前後なのですが、低い気温より相対湿度のムラが大きくなり最小相対湿度は10~20%台が発生しやすくなります。
つまり夏場は多く水を含められる関係で空気中に水分いっぱい!、冬場は水がなく乾燥しまくり!ってことになります。
湿度の調整方法
最後に湿度の調整方法についてです。
絶対湿度を11〜17[g/m^2]にすれば良い!とはいったもののそう簡単にはできないです。
基本的に機械の力を使うことになるでしょう。
湿度を下げる方法の代表例はエアコン、換気扇、除湿機が挙げられます。湿度が低い環境へ逃がしてあげたり、水蒸気から水を抽出して空気だけにしてあげることで湿度を下げていきます。
特に注意して欲しいのはエアコンです。冬場などの寒い季節において部屋を温めるエアコンですが、同時に湿度を下げる働きをしております。
エアコン内部に水が集まったり外に逃げていったりします。

あったかいからと湿度管理を怠ると風邪をひきやすい環境になります。
一方、湿度を上げる方法は加湿器、空気清浄機、洗濯などがあります。要は空気中へ水を撒けるようにする必要があります。

加湿を行える機器の注意点としまして塩素が溜まりやすいという点があります。
主に加熱部分に塩素が溜まり、こびりついてしまいます。これにより噴射部分の塞がりや熱伝導の悪化が発生します。
なのでこちらも定期的な掃除やフィルターの交換が必要となります。
といった感じで湿度について紹介させていただきました。
カメノクとしての過ごしやすい環境づくりとしては、夏場はエアコンを使うことで蒸し蒸しした湿度と温度をへらし、冬場は加湿器+暖房機で乾燥と寒さを無くすことで快適にできると思います。
以下が商品例になります。部屋の大きさに応じて強さを変えるようにしましょう!
自動調整機能をつけたい場合はSwitch botも便利です。

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